「声に出して読みたい日本語」の著者で、NHK教育の「にほんごであそぼ」を企画監修された齋藤孝さんの著書。
文学部の教授で、日本語をテーマにした作品が多い方なので、「言葉」を中心したコミュニケーションを語っておられるのかと思いきや、本文にも登場する「コミュニケーションはエネルギーの交流」という言葉が表す通り、体育会系とも言えるほどアフレッシブな内容でした。
概念的な話だけでなく、対話中のメモの取り方、「偏愛マップ」を通じたコミュニケーションのきっかけ作りなど、実践的な内容も多く有りました。特に「偏愛マップ」には同感、自分を発信すればコミュニケーションのイニシアティブを取ることもできると言うもの。
本書は2004年に書かれたもので、電子メールなどのデジタルなコミュニケーションにはやや批判的な姿勢が見えましたが、SNSが普及している現在、どのようにお考えなのか大変気になるところです。 😉