MacBook Pro Retina 13inch

増税前の駆け込み、というわけではないのですが買いました。
これまで使ってたMBPは、Mavericksになってからは応答が止まることも多く、VMWare + Windows環境もほぼ使い物にならない状態でしたので、そろそろ買い替えたいなと。

性能的にはAirでもいいかなと思っていましたし、Airなら鞄にも入れやすいので、持ち歩いてドヤ顔できるなと思っていたのですが、Retina Displayなら解像度を変更して広く使うこともできるので、そこに引かれてProに決定と相成りました。

Retina 13inchの標準解像度は1280×800。一段階拡大すると、1440×900でAirと同等。もう一段階拡大すると1680×1050で、かなり広く使えます。もちろん拡大しても表示が粗くなることもなく、滑らかです。ただ、1680×1050だとかなり文字が小さくなり、そろそろ厳しい年頃でもあるので、普段は1440×900で、必要に応じて広げて使うつもりです。

表示が細かいと全体的にマットな感じになり、文字や画像が紙に印刷されたように見えます。Mac OS Xが出てきた時にも同じ印象を受けましたが、これがさらに進歩した感じ。写真も美しく表示され、立体感が感じられるようになりました。

ProとAirの厚さを比較すると、ヒンジ部分の一番厚い部分同士を比べるとほぼ同じ。もちろん、Airの方がそれ以外の部分が薄くなっているので全体的には薄いのですが、自分としてはこれだけ薄ければProでも十分、意味もなく持ち歩いてみたいと思います。 😉

マリアビートル

東京から盛岡へ向かう新幹線の中、偶然?乗り合わせたちょっとヤバい事情のある面々が複雑に絡み合う物語。「グラスホッパー」の続編的作品ですが、グラスホッパーを読んでいなくても楽しめます。

でも、やっぱり「グラスホッパー」を読んでおいた方が面白く読める作品。登場人物の絡み合い方の複雑さは、伊坂幸太郎作品らしいなと思いましたが、意外だったのはスピード感。海外のアクションドラマを思いこさせるようなアクションシーンもあり、これはハリウッドで映像化して欲しい作品です。

今まで読んだ伊坂幸太郎作品では最高傑作と言えます。最後の方はニヤニヤしてたのが自分でもわかるぐらいハマりこんでました。

これは絶対オススメ、そして「グラスホッパー」を読んでから読むこと!(あれ?)

永遠のゼロ

原作を読み、予告を見て映像化されたものを観たいと思っていたのですが、ようやく観に行ってきました。

冒頭、夏八木勲さんが出てきて、そこから泣けました。もう亡くなって随分経つのに、「終戦のエンペラー」の時にこれが遺作なのかなと思ったのに、随分前から撮影開始されていたということなんでしょうね。

内容ですが、ストーリーは原作とは少し変わっていますが、物語の内容に大きく関わることはありませんでした。ただ、原作では「メディアに対する批判」という要素が大きくあったと思うのですが、その部分がすっかり無かったと思います。「映画」という形にするには、「メディア批判」的内容を入れるのは難しいのでしょうね。

戦闘シーンは、リアルに描かれているのだと思います(実際の様子を知らないのであくまでも想像)。ミッドウェイで爆撃を受け格納庫の飛行機が誘爆するところ、爆発の火災で焼ける人々、艦船からの迎撃を受けて海に落ちる特攻機、どれを見ても戦闘の悲惨さを感じさせます。

物語そのものはフィクションで作りものではありますが、ただひたすら泣ける映画でした。

「永遠のゼロ」を「特攻隊の美化」とか言う人がいるらしいですが、少なくとも自分には「美化」されているとは思いませんでした。やっぱり、「特攻」という戦い方は馬鹿げているとしか感じられませんでした。

それは「特攻」という戦闘方法しか指示できなかった「愚かな軍上層部」に対してであって、「特攻」で亡くなった隊員たちのことではありません。国を守るというのは、自分の家族を守ることであり、その為に前線で戦った兵士を侮辱するのは間違いである、と思っています。

もうひとつ、この話はあくまでも「フィクション」であるということを忘れてはいけない。でも、実際にこんな考え方の人も居たとは思いますが。

そのあたりの切り分けがきちんと出来ていない人には、永遠に難しいテーマなんだろうと思うとともに、歴史上の事実に沿ったことをもっと知りたいと思いました。