迷わない

日本テレビの「きょうの出来事」で有名な櫻井よしこさんのエッセイ。仕事のこと、政治のこと、宗教のこと、ほぼすべての点において共感できるポイントの多い内容でした。

agree to disagree

特に気に入っているのは、「agree to disagree」ということ。「互いの意見が異なることを認め合う」という意味です。

国同士のような大きな話だけでなく、個人にも言えること。会社や学校や家族も含めた様々な組織で、人と人が関わる以上異なる意見が出るのは当然のこと。そういった違いが存在する、という前提でコミュニケーションすることで回避できる衝突もあると思います。これをより多くの人が理解すれば、世の中の多くの諍いが回避できることでしょう。

長らく生きてきて、色んな人と関わると「他人の考え方や行動」が気になって一言もの申したいと思ったり、何かを止めさせたいと思ったりすることもしばしば。

逆に「あの人に好かれたい、嫌われたくない」という想いなどから他人の考え方や行動に自分を沿わせようとして、それが負担になってしまう。

他の人と無駄な諍いをしないために、自分というものをしっかり持つためにも「agree to disagree」という考え方は大変重要だと思います。

芯の強さと、しなやかさ

宗教、政治、仕事、家族様々な事柄について、櫻井さんらしいトーンで語られています。

全般的にですが、特に家族との関わりの部分で、櫻井よしこさんの芯の強さと穏やかでしなやかなもの言いが感じられます。以前から櫻井よしこさんは好きでしたが、この本でより一層に好きになり、これからも彼女の発信することに耳を傾けていきたいと思います。

毎年5月に開催される前職の友人の書道展、今年も行ってきました。

昨年も書いてますが、書道展といっても習字作品が並ぶのではなくて、絵画的要素がたくさんつまった作品ばかりで、毎年行っても飽きることがありません。今日も会場で話していたのですが、「学校の教室の後ろに張り出されるような、習字の展示」だったら、友人とはいえ毎年は観に行っていないと思います。

何(文字、文章)をどんな風に(筆、書体、紙、レイアウト、絵との組み合わせ)表現するかのバリエーションが豊富で、同じ文章でも人によって表現方法が違っていて面白いです。

多分、この絵画的要素がなかったら毎年は行ってないかもなぁ。

友人の作品

「趣」
趣

「創造破壊」創造と破と壊で、それぞれ筆を変えているそうです。
創造破壊

「楽愉嬉宴槃娯」楽しいことや様子を表す文字が、輪になって踊っているように見えます。
楽愉嬉宴槃娯

「めぐりあい」あいだみつをさんの詩。書体が変わるとイメージも大きく違います。
あいだみつお めぐりあい

「白南風」こちらもあいだみつをさんの詩、こんなに長いものがあるのか。
あいだみつを 白南風

中島みゆきさんの歌「糸」の歌詞を縦横に糸を織った形で表現しています。
中島みゆき 糸

こちらは、絵本。それぞれ様々なお話から引用した文章をそれぞれのイメージにあった絵とともに描き表されています。もちろん、絵もご本人の作。
絵本

絵本

絵本

絵本

絵本

アーティスティックな感性が羨ましい

他にも友人のお母さんの作品や、その他の方の作品など面白いものがあるので、時間があればまた追加してみたいと思います。

字にしろ、絵にしろ、自分には無い才能なので羨ましい。感性を形で表すことのできる才能は身に着けたいけれど…。


お土産

帰りにこんなお土産いただきました、ありがとうございました。
お土産

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術

メンタルヘルスケアについての書籍はたくさんありますが、自衛隊のメンタル教官の方が書かれた本、ということで気になったので読んでみました。

他の書籍と比較して面白いなと思ったのは、組織としてどう対処すべきか?という点がたくさん盛り込まれている点です。メンタル上の問題を抱えたメンバーがチームに居る時、組織としてどう対処すべきか?リーダーはどう対処すべきか?そして、そういう状況にならないようにするにはどうすればいいのか?

本人ではなく、周囲の人間が取るべき行動について、これだけ多くの紙面を割いている本は珍しい。本書で書かれていることは、自衛隊だけでなくどんな組織や企業にも起こりうることなので、組織や企業のリーダー(もしくはその中でリーダー的役割を負う人)には、とても参考になる本だと思います。kindle版だと半額ぐらいで買えますので是非!