私の娘が通う小学校では、2年前から参観日には運動場を駐車場として開放しています。というのも参観日に車でくる保護者が多くて、近くの役場の駐車場にとめたり、路上駐車したりということで周囲に迷惑をかけることがあったため運動場を使わせているらしいのです。
でも、それっておかしくないですか?子供たちは毎日歩いて通っているのです、子供の足で。なのになぜ保護者は車で学校へ行くのでしょう?なぜ運動場を駐車場の代わりにしなければならないのでしょう?

私は大阪の小学校に通っていましたが、参観日に自転車がずらっと並ぶことはあっても車が運動場に入ってくることなんてありませんでした。私が子供の頃と今とを比べれば、各家庭の車の所有状況も違うでしょうが、多分そういう問題ではなさそうです。奈良に住んでいると車というのものが生活の基本にあることがよくわかります。

私が住んでいる周辺でもちょっと歩いて買い物に行ってきますというようなところはありません。一番近いスーパーやコンビニでも歩けば20〜30分はかかります。もちろん、自転車という選択もありますし、自転車を使っている方も多く見かけますが、ほとんどは車を使うことが多いのです。車が日常の足と化していて、それが学校へ車で行くということに抵抗を感じさせなくしてしまっているのかもしれません。

私が通っていた小学校では、雨が降ると運動場の真ん中に赤い旗が立ちました。この旗が立っている時は、運動場の中を横切ってはいけませんでした。校舎に向かう時も運動場の端を通って行かなければならなかったのです。これは、雨の日に運動場の中を歩くとデコボコができてしまい、それが乾くとそのままの状態で残ってしまうことを防ぐため、運動場の状態を悪くしないためのルールでした。雨の日に運動場の中を歩くと放送ですぐその場で注意されたものでした。

運動場に車が入れば、雨の日でなくても状態は悪くなります。雨の日なら尚更です。それなのに、そこを車で入っていくなんて信じられません。確かにうちからでも学校は歩いて20分かかりますし、もっと遠い方もいらっしゃるので大変だというのはわかりますが、学校まで徒歩や自転車で行くのが面倒だから迷惑を承知で車で行ってるのなら、子供に大して偉そうにいう資格はありません。もう一度考え直していただきたいものです。

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