kindle版が安かったので買って読んでみました。内容は松下幸之助氏が著書や講演等で残した言葉とそれにまつわるエピソードを示して上に立つ人間の心得を整理したものです。
一つの言葉に対し対応するエピソードが1ページ、多くても2ページで紹介される形なので大変読みやすくスラスラと読めてしまいした。エピソードは創業間もない小さな会社の頃から大企業になった後のものまで様々で、創業間もない頃のエピソードでは「大将」と呼ばれているなどのんびりした雰囲気が漂ってきます。
松下幸之助氏の亡くなったのが1989年(平成元年)ですので当然エピソードはそれよりも前、戦前のものも含まれているので今の時代感覚からするとマッチしにくいものがありますので、単にエピソードを真似るのではなくて本質的なものを読み取る必要があるかなと思います。
松下幸之助氏に限りませんが、一つの企業を起こした人というのはそれなりの人間性があるものだと思いますし、この本にもそれが現れていると思います。世の中の人間全員が自分の会社を起こすわけには行きませんが、意識としては同じものを持ちたいなと思います。