先日東京であった火事の原因が、37年前に製造された三洋電機製扇風機が発火元だということがわかったらしい。
最近は、いろんなところでメーカーの製造責任が問われることが多くて回収騒ぎや社告が出ることがあるが、さすがに37年前の扇風機ではどうしようもないんじゃないかと思う。そこまで責任を負わなければならないのなら、それは製造コストへの負担となり結局は製品価格に反映されることになるだろう。
消費者としても、責任をメーカーに押し付けるだけでなくて、責任の範囲を明確にした上で消費者が追うべき責任(とかリスク)というものを認識する必要があると思う。つまり、メーカーに高い責任を求めるならそれがコストに反映され製品単価に反映されるということを受け止めなければならないということ。もちろん、メーカーが故意に不良を隠したりした場合など明らかにメーカー側の責任が問われる場合を除いて。
それにしても、最近の機械製品の老朽化に伴う様々な問題は人間の作ったものの限界を知らなければならない時期に来たということか。これまで人間は様々な機械を発明し製造してきたのだけれど、それらには寿命があるという当たり前のことが具体的に見えてきたのだと思う。所詮人間が作ったものなんだから、そのあたりは謙虚に受け止めないといけないのだろう。