AppleのCEO、Steve JobsがAppleのWEBサイト上で発表したコメント”Thougts on Music“がかなり話題になっている。

内容は簡単に言うと、iPodとiTunesの成功以来Appleに対してiPodのDRM方式である”Fair Play”の仕様公開を求める声に対するコメント。選択肢は3つあるという。

1.今まで通り各社独自のDRMで競争する。
2.Appleが”Fair Play”をライセンスする。
3.DRMというものそのものをなくす

で、Steve Jobsの結論は3番目のDRMそのものを無くしたらいいじゃないか、Appleはそれを支持するというもの。Jobsによれば世界中で販売されている音楽のうちDRMで保護されているのはほんの僅か、ほとんどの曲は保護されないままに販売されている。
このわずかな販売数を保護するためにDRMにコストをかけてていることが無駄だという、ユーザーから見るととっても明快で気持ちの良いコメント。DRMがなくなってiTunesとiPodのしばりがなくなってもAppleはデジタル音楽の世界でトップシェアを維持できる自信があるんだろうな。

実際、iTunes Storeが無い頃から自分はiPodユーザーだったしFair Playがなくなっても自分はiPodユーザーだ。なにしろこれほど完成されたガジェットは他には無いしね。iPodで大成功を納め、デジタル音楽業界でもカリスマになりつつあるJobsのコメントだけに業界の反応が楽しみだ。

CNET Japanの記事によると、iTunesやiPodをWindows Vista搭載のPCで動作させたり接続したりすると、こんな問題が発生する恐れがあるらしい。

・iTunes Storeで購入した楽曲やビデオが再生できなくなる問題
・住所録とカレンダーの両機能の同期に関する問題
・実行速度の低下といった問題
・Vista稼働するコンピュータにiPodを接続するとデバイスが故障する可能性もある

う〜ん、いくら新しいOSとはいえそんなに問題でますか?ってぐらい問題が多い、一言で言うと「これじゃ使えないじゃん」ということ。

でも、AppleにしたってWindows向けにiTunesを提供しているからにはiTunesのVista上での検証はしている筈。RCから正式版発売までかなりの時間があったわけだしAppleにも一デベロッパーとしてFinal版は受け取っているだろうからVista発売後の今頃になって問題があるってのはおかしい。

Appleが検証をさぼっていたのか?それともMicrosoftがAppleに内緒で爆弾しかけたのか?果たして真相はいかに?