重力ピエロ

なんとも不思議なタイトル、そして読み終わって「なるほど」と思うような思わないような、不思議なタイトル(笑) 登場人物のひょうひょうとしたキャラクター、でも彼らが背負う思い過去、それに決着を着けるシーン、全体の筋としてはとても重苦しいものなんだけど、父、泉水、春、特に父と春かな?のひょうひょうとした感じがそれを打ち消しているようなイメージ。まさしく重力に逆らうように。

ストーリーとしては、なんとなく読める部分もあり、ものすごくシンプルなんだけど、全く退屈しなかった。この空気感の作り方は、伊坂幸太郎独自の世界やな〜。

これも映画化されてるのを初めて知った。これも映像で見てみたい。

というところで、とりあえず手元のストックが無くなった、次は何を読もうかな?

「白夜行」に引き続き読みました。明確に続編と作者が言っているわけではないものの、確かに内容からは続編っぽいなぁと思わせるものがあります。細かい描写をよく覚えていないので、ネットで検索してみたところ、「こことここが共通する」みたいなことを解説しているサイトがあって、改めて納得 ^^;

ストーリーとしては、「白夜行」の方が良いかなぁ。少なくとも「幻夜」だけ読むと設定に無理が感じられるので、もう少し明確に読者に接点が分かりやすいようにした方がいいかな。「白夜行」が多少感情移入出来たのにたいして、こっちはあんまり。

作品としては、「幻夜」の方が洗練されてる印象を受けました。描写の細かいし、それぞれの事件の相関関係の組み立てがいい。

なだけに、やっぱり続編ということを明確にして「白夜行」との共通点をはっきり浮き上がらせた方がいいような気もしました。もっとも、そこは読者に色々想像してもらって楽しんでもらう、という考え方もあって、作者はそっちを選んだんでしょうけれど。

しかし、ドロドロしすぎててちとしんどりストーリーでした。次は「重力ピエロ / 伊坂幸太郎」です。

先日参加した”タスクカフェ@大阪“の参加者全員に配られた本です。この本も買おうと思っていた一冊だったので、ここで頂けたのはラッキーでした。

内容は、「濃い」です。”Hack”そのもの。仕事のスピードを上げるための具体的なノウハウが凝縮されています。佐々木さんの心理学的観点からの解説(ロボットに関する部分とか)も面白く、当たり前の部分を鋭くついているので、自分たちが日頃流ししまうようなところへの気づきを与えてくれました。

これは、まだ何回か読み返してもう一度エッセンスを取り出し、自分流に加工して活用しないといけないと思った次第。このお二人の仕事術は本当に参考になります!