松下幸之助から未来のリーダーたちへ

kindle版が安かったので買って読んでみました。内容は松下幸之助氏が著書や講演等で残した言葉とそれにまつわるエピソードを示して上に立つ人間の心得を整理したものです。

一つの言葉に対し対応するエピソードが1ページ、多くても2ページで紹介される形なので大変読みやすくスラスラと読めてしまいした。エピソードは創業間もない小さな会社の頃から大企業になった後のものまで様々で、創業間もない頃のエピソードでは「大将」と呼ばれているなどのんびりした雰囲気が漂ってきます。

松下幸之助氏の亡くなったのが1989年(平成元年)ですので当然エピソードはそれよりも前、戦前のものも含まれているので今の時代感覚からするとマッチしにくいものがありますので、単にエピソードを真似るのではなくて本質的なものを読み取る必要があるかなと思います。

松下幸之助氏に限りませんが、一つの企業を起こした人というのはそれなりの人間性があるものだと思いますし、この本にもそれが現れていると思います。世の中の人間全員が自分の会社を起こすわけには行きませんが、意識としては同じものを持ちたいなと思います。

映画なんて年に1本観るかどうかって感じの自分ですが、この夏は珍しく観たい作品が多いのでこれまた珍しく一日に二本観てきました。

映画「終戦のエンペラー」公式サイト
「風立ちぬ」公式サイト

それぞれ別のエントリーにしようかと思ったのですが、似たところの多い作品だったので一つにまとめて感想などを書きたいと思います。


終戦のエンペラー

終戦のエンペラー
戦後処理の中で天皇の処遇決定までの経緯を、処遇決定に関わった一人の親日米軍人を通して描いた映画です。なので、映画の結論は予め分かっているので、その結論までにどんな経緯があったのか、マッカーサーと昭和天皇とのやり取りがどんな風に描かれるのか?に関心を持って観ました。

太平洋戦争前後で「天皇」という存在の意味が一部の急進的な軍人によって大きく変わってしまったけれど、誤った理解のまま終戦処理が行われなかったことは本当に良かったと思うし正しい判断だったと思う。こんなこと書くと「右」とか言う人も居るけど、それってちょっと短絡的じゃないのかなと思います。ここをこれ以上深く書くつもりはありませんが。

史実を知った上で観るか、知らないで観るかによって受け止め方の変わる映画なのかもしれません。旧日本陸軍一部の軍人が玉音放送の原盤を奪おうとして皇居を襲撃した事件を知らない方も結構いるようですね。とある映画レビュー投稿サイトで「誤った歴史を描いている、こんな事件を聞いたことが無い」と書かれている方がいらっしゃいました。^_^;

映画としては派手さはありませんが、夏八木勲、伊武雅刀、西田敏行等の日本の俳優陣がそれぞれ軍や宮中の幹部の雰囲気を見事に演じていてリアリティを感じる映画でしたし、終戦時の歴史を知るいい機会になりますので、是非観て欲しい作品です。

夏八木勲さん、これが遺作だったのかな落ち着いた良い演技だったので本当に良い俳優を亡くしたのだとあらためて感じました。

あ、一つ個人的に残念だったのはマッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズ。トミー・リー・ジョーンズが悪いというわけではなくて、BOSSのCMのイメージが強すぎてマッカーサー元帥に見えませんでした。とはいえ、本作品中のマッカーサー元帥はええ加減なおっさんなんですけど…


風立ちぬ

風立ちぬ
時代は変わってこちらは太平洋戦争前、零戦の設計者として有名な「堀越二郎」さんの半生をジブリのトーンで描いた作品です。もちろん、戦争を肯定する内容ではありません。少年の頃から飛行機を作ることを夢見た少年のエンジニアとして、一人の男性としての半生を描いた内容です。

これも人によって受け止め方が違うと思いますが、自分はやはりエンジニアとしての側面に感動しました。欧米に比べて工業技術が劣っていた時代、追いつき追い越せと日本のエンジニアが一体として頑張っていた感じがものすごく羨ましいと感じました。特に新しい飛行機の設計に向けた有志の勉強会のところとか。

こういう熱気が今の開発現場にはないなぁとかね ^_^;

あと、「ん?この映画、音が???」と思って帰ってからネットで調べてみたらやっぱり思った通りでした。どういうことか?は実際に映画を観て感じて欲しいと思います。

「となりのトトロ」とか「崖の上のポニョ」みたいな子ども向けの作品ではありませんが、是非是非子どもにも一緒に観てもらってエンジニアへの夢を感じてもらいたいなぁと思う作品でした。


映画館で観て欲しい作品でした

「終戦のエンペラー」は派手な映画ではありませんが、それぞれの場所の空気感を感じられたという意味で映画館で観てよかったなと感じました。「風立ちぬ」もジブリ独特のダイナミックな風を感じられる作品で、これもやはり映画館で観る価値があると思います。

どちらも落ち着いた内容なんですが、大きな映像と再現性の高い音響の方が楽しめる映画でした。

perseids

8月12日の深夜〜13日の早朝にかけてペルセウス座流星群がピークを迎えるとのことだったので、良い季節だし折角なのでということで曽爾高原へ観測に行ってきました。

元々は天川村ぐらいまで行かないといけないかなぁと思っていたのですが、調べてみると曽爾でも星空観測がしやすいとのことでしたし、曽爾の方が距離も道も行きやすいので家族で曽爾へ、結果は十分満足でした。


出発〜観測開始

ピークは深夜ということなので、あまり早く行っても時間を持て余すだろうということで17:30頃に自宅を出発、19:00前に曽爾高原ガーデンファームにある「お亀の湯」に寄ってお風呂に入ってから観測に向かうことにしました。

ただ、その時間だとレストランは閉まっているのでスーパーで巻き寿司を買っておいて食べながらの観測です。

お亀の湯Facebookページでひまりが満開ですということもあって、こちらも観てきました。

sunflower

温泉に入ってから駐車場に上がったのが20:00前、既に観に来ていた方がちらほらといらっしゃいました。うちもシートを敷き、コットを置いて仰向けにんて観測開始です。


流れ星が見えるたびに歓声が

ピークは深夜、ということだったのですが観始めた頃からちらほらと出てきました。そしてその度にあちこちで歓声が上がります。特に大きな流星が見えるとほとんど一斉に声が上がります。今までは自宅裏で一人で観てばかりいたのでこれは新鮮な体験でした。^_^


満天の星空

流れ星はもちろんですが、満天の星空にも感動です。もちろんこれが初めてというわけではないのですが、自宅から気軽に来られるところでこれだけの星空が観られるということが嬉しかったです。最初の方は月がまだ残っていたのですが、それでも天の川が分かるぐらい見えていましたし、月が落ちてからは天の川がクッキリ見えそれまでに見えていなかった細かな星も見えてましたよ^_^。


寒さに負けて深夜を迎える前に退散

誤算だったのは寒さでした。山の上なので当たり前なのですが、思った以上に寒くてママや里紗はタオルケットや上着をかけて観ていました。結局23:30頃には「十分観たし寒いし帰ろうか」ということで退散してきたのですが、寒さ対策をしてたらもうちょっと観てたと思います。そういう意味ではちょっと残念です。


現地へはお早めに

うちが駐車場に入ったのは20:00前、その頃は駐車場もガラガラで他に何組かいただけだったのですが、その後も時間が遅くなるほど車がやってきて帰る頃にはほぼ一杯でした。後半にやってきた方は区画とは関係なくとめていたので出られない車も出てくるのでは?と心配になったほど。

もし観測に行かれるなら早めに行って駐車場入り口近くにとめるのがいいかもしれません。今度は防寒対策をしっかりして、また行きたいと思います^_^。


追記:鹿に注意

深夜車で走っていると鹿が現れます、まっ暗な中突然鹿の姿が見えると驚きますので十分注意して走ってくださいね。


リンク

お亀の湯
お亀の湯Facebookページ