はじめに
8月中旬に「サントリー山崎蒸溜所の見学行く会やるけど参加しない?」とお誘いを受け、その後一緒に参加する方から「近くにアサヒビールの大山崎山荘美術館行くけど行く?」とお誘いを受け、両方行って参りました。
この2つはJR山崎駅(JR京都線)を挟んで反対側に位置します。サントリーにアサヒビールっていうとお酒飲みに行ったみたいにみえるかもしれませんが、違います(キッパリ)。
こんな駅ですが、この辺りは列車の撮影にいいポイントで、撮り鉄(列車の写真を撮ることが好きな鉄道ファン)に人気のスポットでもあるそうです。
アサヒビール大山崎山荘美術館
サントリー蒸溜所見学が午後からなので、先に美術館です。ここは元々個人の持ち物だった山荘が取り壊される計画だったのが周辺住民からの反対があり、京都府がアサヒビールに協力を求めアサヒビールがメセナ活動の一つとして改装、運営している美術館です。
山荘敷地の見取り図がこれ、紫色の部分が山荘の建物です。
山荘の敷地内には、元の持ち主であった加賀正太郎氏の子孫の家も残っていて、そのお宅も外観からは個人宅には見えずわざわざ「ここは個人宅なので入らないでください」と表示が出ていました。
展示内容はそれほど多くなく、陶磁器の展示が目立った印象で、絵画等の展示はそれほど多くありません。
山荘に隣接して安藤忠雄設計の「夢の箱」という展示スペースが出来てましたが、ここの展示内容も今ひとつかな、アサヒビールと加賀正太郎との関わり年表にしたものが目立っていて、内容はまだこれからという印象。
それよりも、この山荘の建物そのものが素敵です。大正から昭和にかけて建設された洋館で、重厚でどこか懐かしい雰囲気を持っています。ドラマの「華麗なる一族」に出てきそうなそんな感じ。館内は一切写真撮影禁止だったようですが、知らないで何枚か撮ってしまいました^^;
自分は美術品の価値はよくわからないので、美術品はともかくとして、建物は一見の価値があると思います。余談ですが、夏目漱石も何度か訪れたこの山荘、オーナーが名前をつけてくれと漱石に依頼したところいくつかの案を持って来たらしいのですが、オーナーは全部蹴って最終的に「大山崎山荘」としたらしいです。夏目漱石の考えた名前を採用しないなんて…
サントリー山崎蒸溜所
そしてお待ちかねの蒸溜所です。もう受付の前ぐらいの時点でほんのりウイスキーの香りがしてます。
ここは、無料の見学と有料のセミナーがあって、有料のセミナーの方は見学に加えて美味しい飲み方の説明と実際の試飲があります。今回はセミナーの方に参加しました。(^^)/
蒸溜所の敷地内には、サントリーの昔のCMやポスター、様々な原酒、実際の蒸溜釜のカットモデル等が展示されていて、それ以外に有料のテイスティングコーナーとグラス、お酒、グッズ等を売っているお店があります。
ウイスキーの工程は、仕込(糖化・濾過)→ 発酵 → 蒸溜 → 貯蔵・熟成からなりますが、見学では発酵、蒸溜、貯蔵庫が見学できます。
出来たばかりの蒸溜が出てくるところが、こちら、透明な液体がじゃんじゃん出てくるのでまるで湧き出てくるかのようです。
蒸溜酒の味わいは、原料だけでなく釜の形状によっても変わるそうで、サントリーでは異なる形状の釜で味わいの違う原酒を作っているのだとか。
味わいが変わる要素といえば、樽も同じ。樽の材料、以前貯蔵していたお酒の種類(例えばシェリー酒)などでも変わるそうです。
で、一通り見学して説明を聞いたら、いよいよ試飲^^; これが今回の試飲セット
ハイボール用のソーダも山崎の水で作ったものです。
写真には角瓶と山崎12年しか写ってませんが、このあと新しい山崎と白州のハイボールを持って来てくださいました。角瓶はハイボールの美味しい作り方の説明を受けながら実際につくって、山崎12年はストレート→水割り→ハイボールの3つの飲み方でいただきました。
当然ですけど、角と山崎では味わいが全くちがいます。角も美味しいですがそりゃもう山崎に比べたら…白州は山崎よりスッキリした味わいでスモーキー。自分としては白州の方が好きかもしれません。
試飲が終わって、蒸溜所見学とセミナーは終了。その後ショップでハイボールグラスとショットグラスを買い、テイスティングカウンターでさっき美味しかった白州のスモーキーというのを飲んでみました。
同じ銘柄のウイスキーでも様々な種類があり、白州のスモーキーは普通の白州よりもさらにスモーキー、香りだけでもスモーキーですが、口に含むとより一層スモーキーな感じです。一緒に参加した他の方のものも全員で回しながら少しずつ味見をして、ウイスキーの幅広い世界を楽しんできました(^^)/
最後に
蒸溜所も美術館もどちらも大変楽しんできました。蒸溜所見学なんて自分では絶対思いつかないので、今回声をかけてくださった方に大変感謝しています。そして、美味しいウイスキーとの出会いに感謝です。でもこれはヤバい、色々飲みたくなる、間違いなく。でもグラス買ったし飲まないともったないかもね。(^^)/
リンク
アサヒビール大山崎山荘美術館
サントリー山崎蒸溜所