若者のホンネ 平成生まれは何を考えているのか

娘が夏休みの読書感想文の課題図書として購入していたので読んでみました。

この手の本はまったく読まないのですが、自分はちょっと苦手かなと思いました。考え方があっていて共感できればそうでもないのかなと思うのですが、そうかな?と思うところは多くて。

あと、あまり深みを感じなかったかな。例えば「とにかく平和が大切」と書いてあるわりには具体性がなく、1か0かという印象。本の主題とも大きく関係無いといえばその通りなのですが、それだったらそこに触れなければいいしやや中途半端かと。

宗教に関しては同意、宗教というのはもっと個人に向くべきとは思います。

等々、個々人の考え方なので合う合わないはあっておかしくないのですが、そういう意味ではこの手の本の難しさを感じました。

面白いけど笑えない中国の話

友人が面白いと言ってたいたので、借りて読んでみました。本当に面白くて一日で一気読み ^_^

中国のダメダメなところを、新聞報道を軸に環境・文化・経済・政治・軍事等の視点からダメ出ししまくっている本です。

有名な話、あまり知られていない話、真面目な話を著者の軽妙な語り口で語っているのが実に楽しい。現在の中国と日本の状況を見ている多くの日本人は著者に同意なんじゃないかと思います、もちろん自分も。

「中国人」が嫌いというわけではありません、中国人にも良い人が居ることはわかっています。ですが今の中国のやっていることを見ていればツッコまずにはいられないってことなんですね。隣人を正しく知るためにも是非読んでいただきたい一冊です。

砂漠

大学で出会った男女5人のありがちな日常の描写の中に非日常と超日常をちりばめて出来た青春ストーリー。大学生のグループを登場させるとテンポがよくなる伊坂幸太郎の得意なパターンって感じですが、今まで読んだ中でもこれが一番好きと言えるほど気に入りました。

鳥井、東堂、西嶋、南、個性的な面々が起こす事件を、主人公だけど一番地味とも言える北村の視点と語り口でひょうひょうとまとめた感じがテンポを良くしています。ズバ抜けてキャラの立っている西嶋を初め全員のイメージが思い浮かぶほど人物像がハッキリしていて、まるで実際に彼らと一緒に居たような気分になる。読み終わるのが寂しいとさえ思えるほど物語に入って行ってしまう作品ですね。

無性に爽やかな青春ストーリー、でもそんなにベタベタじゃないやつ、を読みたいと思うことがあるのですがこれはまさしくそれ。図書館で借りたやつを読んだのですが、kindle版を買って持って置こうと思うぐらい気に入りました。^_^