ちょっと気になるところがあって、この本読んでみました。
内容としては、第1章〜第2章でセルフブランディングとはどういうことか?何が必要か?、第3章ではそれをSNS上で実践する上でポイントとなること、第4章では第3章で述べられたポイントを実践するための具体的なTwitterやFacebookの使い方の説明という構成。
既にTwitterやFacebookを使いこなしている方なら、第3章まで読めば何をしなければいけないか?はわかると思います。

共感したポイントはたくさんありましたが、いくつか挙げてみると…

  • “サードウェイ”という仕事でもプライベートでも無く、その間に位置する第3の生き方。これは自分も10年ぐらい前からかなり意識しています。自分の価値を明確にすることで特定の会社に頼ることなく生きて行く力を付けることが重要というのは本当にその通りと思います。別に会社をやめることを勧めているのではなくて、そういう力があれば会社の中でも能力を発揮できる筈という意味で。
  • なりたい自分を追い求めるということと、今の自分を発信することは別。もちろん、なりたい自分を目標として置くためにあえてそれを標榜するというやり方もあると思いますが、それはブランディングという話とは違う話なので、ブランディングということで言えばやはり今の自分の強みを表現・発信していくことが大切。
  • 表現方法は文章や写真による情報発信だけに限らない。例えばTwitterで誰をフォローしているのか?ということもその一つ。やたらとフォローを増やしたがる人がいますが、自分の関心のある人、関心のある分野の人をフォローすることで自分自身がどういうところに関心があることを示すことになる。とにかく自分の軸を示すことはすべてが自分を表現することになる。
    自分も最初の頃はとりあえずフォローされたらフォロー仕返すとかしてましたけど、ある時を機に関心の無い人はフォロー外すことにして、今はかなり整理された状態になっています。ブランディングのつもりは無かったけれど、自分の軸を明確にするってのは大切。
  • ツールは使い分ける。私もblogを以前はとにかく毎日書く事を目標にしてましたが、2010年4月からTwitter/Facebook/blog/Homepageの使い分けをするようにしました。こうすることで、自分の中で何をどういう形で発信したいか?というのは明確になりました。
  • などなど、挙げればキリが無いぐらい共感するポイントが多いです。そのほとんどは実践していることばかりだったので、「あぁ、自分がやってることはセルフブランディングに繋がっていたんだ」と気付かされました。

    というのも冒頭に書いた気になったこととは、とある方に「あなたはブランディングが出来ているよね」と言われたことがあったからなのです。自分としては別にブランディングという言葉を意識しているつもりはなかったのですが、つまりは自己表現ということだったのですね、そういう風に見られているというのはなんとなく嬉しいです。まだまだ出来ていないことが多いですが…

    この本、タイトルは”Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング”ですが、要はセルフブランディングのツールとしてSNSが使えます、活用しましょうという話であって、SNSでなければ出来ないことではないということはお間違いなく。

そして誰もいなくなったに続いてのアガサ・クリスティですが、私にとって初めて読むミス・マープル登場作品。
例によって、この手の本については内容を書けないのですが、何しろ人間関係が複雑…名前を覚えるのが苦手な自分には姓と名、ニックネーム等出て来たらもうついていけません…

事件のトリックとかよりも複雑な人間関係が全てのストーリー。やっぱり横溝正史に似ているような気がして、ちょっとネットで調べてみたのですが同じトリックで書いている作品もあるみたい。でも、時期的な関係からお互いに盗作というわけではなさそう。

横溝正史も好きなので、ちょっと安心しました。

小学生〜中学生の頃にミステリーをよく読んでいました。海外のものでは、主にシャーロック・ホームズとかアルセーヌ・ルパンで、その他にはその都度出会ったものをぼちぼちと。
もちろん、アガサ・クリスティのことも知っていてエルキュール・ポワロが出てくる作品はいくつか読んだ筈(でも忘れた)で、ミス・マープルものは読んだことが無い、レベル。

この小説ももちろんタイトルは知っていたし、10人の人物が一人ずつ死んでいく話というレベルでは知っていたのですが、なぜか読んだことはなく。里紗がずっと前に買ったものを借りて読んでみました。

内容は…詳細はともかくとして、まぁよく出来たストーリーだとは思います。10人が島に集まる冒頭の部分がかなり雑な感じはしますが、まぁそれはそれとしてインディアンの少年の歌の通りに人が亡くなっていくというのは日本で言うと横溝正史っぽいね。作風もなんとなく似てなくもない。

あと全体的に軽い感じ、良く言えば読みやすいということですが、なんとなく”ひねり”というか”そう来たかぁ”といった感じがなかったのが多少残念ですが総評としては悪くなかったです。

うーん、良かったという感想なのかそうでもなかったということなのかよく分からない内容になってしまいましたが、読んで後悔はしていません。娘と読む本を共有できるようになった、という意味ではよかったと思ってますが、それは本の内容とは関係ないですね…