Steve Jobs I
Steve Jobs 1

Steve Jobs II

発売前に予約して購入し、発売日には手に入れてたのに読み終わったのは1月28日でした…時間がかかったというよりも放置してたのですが…

Macを製品名じゃなくて、Macintoshというコンピュータの略称として使っていて、iPodが発売される前からの古参Appleファンなら大筋は知っていることばかりなのですが、さすがにSteve本人が関わったというだけあって内容は濃いものでした。

一言でいうと、スゴイと思ったし、かっこいいと思ったし、羨ましいと思ったし、全然普通やんと思った。

生前、Jobsの病気や死去に関する誤報などで株価が変動するようなことがあるたびに、どれだけの人が「Appleの製品は全部Jobsが作ってる」みたいな誤解をしているんだろうと思っていた。AppleにしてもSteveにしても誤解されているところはたくさんあったと思うし、この本が世に出た後でもまだまだ誤解されている部分があるんじゃないかなと思うし、読んで更にその想いを強くした感じ。

例えば、Steveはプレゼンの天才みたいな言われ方をされていることもあるし、一部はその通りかもしれないけれど、天才の部分と努力家の部分とがあったと思うし、単にプレゼンが上手いだけでなく、製品に対する愛情の注ぎ方が普通の経営者とは違うという部分がもっと評価され、それがキーノート等に映し出されているというのが評価されてもいいと思った。

それにしても登場人物が多すぎて、ついていけないところがたくさんありました。最後に登場人物をまとめて欲しいぐらい(笑)

あと、もう一つ強く感じたことがあったけれど、これを書くと大きな誤解を産む可能性があるので、書かないでおくことにします 😉

東京滞在中に東京の女の子がこれを見て「〇〇さんの言葉って関西弁なんだって分かりました〜」とか言ってたのを、自分も見せてもらって欲しくなりました。最近は使わなくなった言葉や、そもそも自分は使ってない言葉もたくさん。

おかゆのことを”おかいさん”とか、腰を痛めることを”腰いわす”とか、関西人ならつい「そうそう」とうなずいてしまうこと請け合いです。

関西人じゃなくても関西人でも楽しめる一冊です(笑)

ひとつ前のゴールデンスランバーが気に入ったので別の作品を読もうと思っていたところ、友人(の娘さん)の紹介により選んだ作品です。

ゴールデンスランバーが、比較的コミカルな描写が多かった(ショットガンをぶっ放すやつが登場するとか)のに対して、こちらは全体的に重い目のトーン。しかし、複数の時間軸が重なって行くという作風は同じです。

ただ、まったく同じ時間軸が重なって行くのではなくて、前後関係があって重なるというよりは繋がるという感じ。ストーリーの中でも繋がるということがテーマになっていたので、それをストーリー構成全体で表現している、そんな印象の作品です。これもなかなか読むのが難しいですが、最終的に一つのつながりが出来上がった時に感じる爽快感みたいなものを感じられる作品でした。

久しぶりに一日で一気に読み切ったんですが、よく見ると帯にも”一気読み間違いなし”と書いてありました。思うつぼです(笑)。