心の風邪とか言われる「うつ」。以前よりは理解が広まっているとは言うものの、やはりまだまだ理解されていない部分は多いと思います。

といっても、この状態になったことが無い人にそれを理解してくれってのも無理だよね、どんな病気でもなってみて健康であることのありがたさが分かるんだもの。

その中でも、辛さが分かりにくい「うつ」について著者自身が経験に基づいて書かれた内容は、共感を得たい方にはきっと心の支えになるはず。自分も経験者として、小さなスタートを切る、GTDを活用するといったところ等、共感できるところがたくさんありました。

同じような経験を持っている方には、是非読んで欲しい一冊です。

友人から借りて読みました。エロくて、怖いと聞いていましたが、その通りでした。

貸してもらって言うのもなんですが、ものすごく読んでよかったと思える作品ではなかった…こういうのは映像で観た方が面白いのかな…エロさよりも怖さの方が残った感じです。

これまでの伊坂幸太郎の作品(少なくとも自分が読んだもの)に共通の複数の時間軸が展開して現在に繋がっているという進行の作品。ある時、書店のポップで見た店員さんの書いた書評では「ボブ・ディランで繋がったコミカルなストーリー」みたいな書かれ方をしていたのですが、自分にはコミカルにはあまり思えなかったなぁ…まぁ、強盗をやる人が時間を計るのにボブ・ディランの歌を歌ってってのは変わってるけど…

僕は知らなかったのですが、2006年には映画化されてたみたいで、そっちのイメージはちょっとコミカルに描かれているのかな。映画版の方も観てみたい。

悲しげなストーリーでもあるのですが、読み終わった後に悲しい感じが残ることはなかった、不思議な感覚の残る作品でした。