ママの「働きたい」をかなえる 通勤0分 おうちオフィス

ママの「働きたい」をかなえる 通勤0分 おうちオフィス

子育てをしながら働きたいと、オリジナルの「ふくさ」を作って販売する熊田美佐さんの自宅の一部を、ライフオーガナイザーの中村佳子さんとともに働ける場所(オフィス)に作り上げていく過程を通じて、自宅を働く場所にして子育てしながら働くという選択肢についてそれぞれの視点から書かれています。使う人の特性(脳のタイプ)にあった整理の仕方を選択するというところが、よくある整理術とは違うところ。必ずしも自宅で働く人向けではなくて、自分のオフィスを機能的に変えていくための参考になると思います。

とはいえ、この本を読んだから自分で同じ様なオフィス環境を作れるというわけではなく、やはりプロにお願いするのが良いんだろうなとは思う。こういったことは、プロにお願いした方が良いということに気づくきっかけとして読んでみることをおすすめします。

この本の著者のひとり、ライフオーガナイザーの中村さんはブログも公開されていて、整理術以外にも面白いアイデアを書いておられます。自分が気に入ったのは、■夏休みの宿題にノリノリで取り組む方法■、これなら確かにゲーム感覚で宿題に取り組めそうです。

著者のひとり、熊田美佐さんのふくさのお店
おしゃれなふくさ専門店 choco’t

英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄

『フィナンシャル・タイムズ』『ロンドン・タイムズ』『ニューヨーク・タイムズ』各紙の東京支局長を勤めたイギリス人新聞記者が綴る戦後日本史観。

正直なところ、イギリス人記者がここまで日本に対する想いを持っていることに驚きました。多少、「それはちょっと贔屓過ぎないか?」と思ってしまうほどに日本に対して好意的に書かれています。

自分自身が史実に詳しくないので、真偽のほどは定かでない部分もあるものの「東京裁判」に関する評価については同じ想いを持っています。「東京裁判」はセレモニーであり、スケープゴートを作り上げる場でしかなかった。誰かが悪者にならなければ、アメリカの面子を保つことができず、戦後の日本をアメリカの支配下におくためには必要だったのだと思う。

そもそも、東条英機を初めとする一部の「かつてA級戦犯と呼ばれた人々」だけの意志だけで戦争が行えるはずもなく、それは今の日本を見ても明白。「大東亜会議」「大東亜共栄圏」ということについても日本人はその史実をしっかりと学び、日本人自身が真実を追求し発信していかなければならない、と思っています。

迷わない

日本テレビの「きょうの出来事」で有名な櫻井よしこさんのエッセイ。仕事のこと、政治のこと、宗教のこと、ほぼすべての点において共感できるポイントの多い内容でした。

agree to disagree

特に気に入っているのは、「agree to disagree」ということ。「互いの意見が異なることを認め合う」という意味です。

国同士のような大きな話だけでなく、個人にも言えること。会社や学校や家族も含めた様々な組織で、人と人が関わる以上異なる意見が出るのは当然のこと。そういった違いが存在する、という前提でコミュニケーションすることで回避できる衝突もあると思います。これをより多くの人が理解すれば、世の中の多くの諍いが回避できることでしょう。

長らく生きてきて、色んな人と関わると「他人の考え方や行動」が気になって一言もの申したいと思ったり、何かを止めさせたいと思ったりすることもしばしば。

逆に「あの人に好かれたい、嫌われたくない」という想いなどから他人の考え方や行動に自分を沿わせようとして、それが負担になってしまう。

他の人と無駄な諍いをしないために、自分というものをしっかり持つためにも「agree to disagree」という考え方は大変重要だと思います。

芯の強さと、しなやかさ

宗教、政治、仕事、家族様々な事柄について、櫻井さんらしいトーンで語られています。

全般的にですが、特に家族との関わりの部分で、櫻井よしこさんの芯の強さと穏やかでしなやかなもの言いが感じられます。以前から櫻井よしこさんは好きでしたが、この本でより一層に好きになり、これからも彼女の発信することに耳を傾けていきたいと思います。