ひとつ前のゴールデンスランバーが気に入ったので別の作品を読もうと思っていたところ、友人(の娘さん)の紹介により選んだ作品です。
ゴールデンスランバーが、比較的コミカルな描写が多かった(ショットガンをぶっ放すやつが登場するとか)のに対して、こちらは全体的に重い目のトーン。しかし、複数の時間軸が重なって行くという作風は同じです。
ただ、まったく同じ時間軸が重なって行くのではなくて、前後関係があって重なるというよりは繋がるという感じ。ストーリーの中でも繋がるということがテーマになっていたので、それをストーリー構成全体で表現している、そんな印象の作品です。これもなかなか読むのが難しいですが、最終的に一つのつながりが出来上がった時に感じる爽快感みたいなものを感じられる作品でした。
久しぶりに一日で一気に読み切ったんですが、よく見ると帯にも”一気読み間違いなし”と書いてありました。思うつぼです(笑)。