2007年1月5日〜8日 2年ぶりに北海道トマムスキー
2年ぶりのトマム
2003年から毎年行っていた、トマム。昨年は行かなかったので今回は2年ぶりとなりました。2005年10月から運営が加森観光から星野リゾートに変わり運営内容や雰囲気も大きく変わってから初めてのトマムで一体どんな風になっただろうか?という点が不安でしたがそれでもやはり行き慣れたところが良いということでトマムにしました。
出発前の天気予報でこの三連休は冬の嵐になるという予報でしたが、もろに爆弾低気圧と遭遇してしまい、それに加えて里紗の体調不良が発生し楽しさ半分、辛さ半分のスキー旅行となりました。
初日晴天、まずは雪遊び
現地に入って最初の印象は「雪が少ない、暖かい」。もちろん少ないと言っても一面雪景色ですし、暖かいと言っても上着無しでは居られません。それでもトマム駅のホームに降りた瞬間からホームの上が雪じゃなくて氷になっているところ、バスでホテルまでの移動の間も積もった雪の高さがいつもより低いのが分かりました。暖冬、雪不足は北海道も同じだったんですね。
とはいえ、雪遊びやスキーをするには十分ですからホテルにチェックインして里紗用のスキーブーツをレンタルし、部屋に入ってすぐスキーウェアに着替えてホテル裏のゲレンデで雪遊びしに行きました。雪は湿っぽくは無いのでパウダーパウダーなんですが、やはりちょっと硬い感じでふわっと感がありませんでした。それでも里紗は大喜びで雪の上に寝転がったり、かまくらを作ったり久しぶりの雪の感触を楽しんでいました。
夜はアイスビレッジ
夜はアイスドームビレッジ改めアイスビレッジへ出かけました。以前は水の教会の脇を通り林を抜けた所に有り奥地って感じでちょっと幻想的でビレッジまでの道のりも楽しかったのですが、今はVIZスパハウスの近くに開設されていて開けた場所にあるので、分かりやすくなったといえばその通りですが雰囲気が損なわれた感じがしました。それでも、氷の滑り台、氷の教会、氷のホテル、氷の工房(氷でグラスが作れる)、アイスバー、犬ぞりと内容はほぼ以前と同じ。ただ、開けた場所になったせいか、氷のオブジェが少なくなっていました。あと、入場料が無料になった点も挙げておかないといけませんね。そのせいか入場者も多かったように思います。
1時間に10組しか乗れない犬ぞりに乗りたかったので、17:00のビレッジオープンと同時に入ろうと少し早めにいったのですが既に何人かの人が並んでいる!みなさん犬ぞり目的だったみたいで、ビレッジの門が開くと同時にダッシュ、犬ぞりの受付へ走っていきました。なんとか5番目をゲットできたので、時間までビレッジの中で遊ぶことにしました。最初に滑り台で少し遊んだ後、教会やホテル等のアイスドームを見て回りました。アイスビレッジの中に一つ今冬から新しく「スケートリンク」が出来ていて里紗は犬ぞりとこのスケートがお目当てだったようです。
スケートリンクはビレッジのエリアの外にあって、貸し靴も無料。無料ということと、昨今のフィギュアスケート人気のせいかここが一番人が集まっていた様に思います。30mx10mぐらいの小さなスケートリンクで靴の数もそれほど多くは無いので、合うサイズが貸し出し中で無ければ返却されるまで待たなければならない。貸し出し時間も決まっているわけではないので、どれだけ待てばいいのか不明。なので、リンクの周りで写真を撮ったりみんなの滑りを見ながら時間待ちして、約10分後ぐらいに名前が呼ばれました。里紗の初スケート、本人はもっとすいすい滑れることをイメージしていたようなのですが(テレビで見たフィギュアスケートの影響でしょうね)、現実にはそんなに簡単に行く筈もなく、なんども転んでいました。30分ぐらい滑って(というか歩きながら転んで)いたのですが、最後の方にはそれなりに動ける(滑れるではない)ようにはなっていました。
スケートを楽しんでいるうちに犬ぞりの時間が近づいて来たので、靴を返して犬ぞりへ。ちょうど一つ前の方が出発するタイミングで、すぐに乗れました。里紗は過去2回乗ったことがあるのですが、今回はお父さんとママも一緒に3人で乗りました。他の方が乗っているそりを見るとそれほどスピードが出ているように見えないのですが、実際に乗ってみるとそれなりにスピードがある。スキーで滑っているのと同じぐらいのスピード感がありました。距離も思った以上にあり、マッシャー(犬ぞりの運転手)の掛け声とかも北の国だぁ〜って感じでかなり満足度が高かったです。
夕食は石狩鍋
夕食はお気に入りのレストラン「三角(みかく)」を予約済み。ここもメニューの内容が鍋専門と寿司専門になってしまったということでどんな風に変わってしまったのか心配でした。以前は当日でなければ予約できなかったのですが、今は事前予約できるようになっていて、予約状況も携帯で確認できるようになったのは良くなったところです。
うちは以前食べた石狩鍋が美味しかったので鍋コーナーを予約、メニューを見ると基本は鍋なんですが一品料理もいくつかあり、多少バリエーションが減ったかなという感じがしましたが、特に問題はありませんでした。石狩鍋を二人前とほっけの開き、じゃがいものホイル焼きを注文、どれも美味しくて鍋はボリュームたっぷりで、文句無しでした。トマムのビールというのが2種類増えていて、そのうちの「極寒苫鵡ビール」という黒ビールを試しました。飛び抜けてってことはありませんでしたが、美味しかったですよ。日本酒も注文したのですが、こちらは飲みきれなかったので部屋へお持ち帰りしました。(*^_^^*)。いっぱい遊んで美味しいもの食べて大満足の一日目でした。
二日目も晴天、ゲレンデへ向かう
二日目も天気は良く、9時にレンタルスキーの申し込みをし、前日予約しておいた里紗のスキースクールの受付へ。受付は9:30からスクールは10:00からだったので、その前に一本滑って感を取り戻しておこうということでリフトに乗りました(なにしろ2年ぶりですから)。ところで、リゾートセンター前のリフト3はスピードが遅くてリフトを降りた時にはすでに9:55!天気の良いうちにということで写真を撮ってすぐに滑り始めました。里紗はこわごわスタートしましたが、その後直滑降で滑る滑る!あっという間に姿が見えなくなったと思ったら傾斜が少し変わったところの先で転倒していました(笑)。といってもさすがに危険を感じて自分から転倒したらしいのですが、その後も怖がる様子もなく滑っていきました。やはりまだ方向転換が上手くいかないようです。2年前はそこそこ上手かったのですが、なにしろ年一回のスキー。それも2年ぶりですから上手くいかないのもしょうがありません。本当はもっと連れて行ってあげないとダメなんでしょうけれども...
二本目のリフト、でも早速ランチ待ち
集合時間より遅れて(^_^;、里紗をスクールに送っていった後お父さんとママは二本目のリフトへ。でも、リフトを降りた後ママの心はゲレンデの中腹にあるレストラン「コンコ」へ向かっていました。チーズフォンデュが売りのレストランに変わっているということで、覗きに行ってみようかということに...でも中にはいったら、お昼は早めにココで済ませようかということに。その時点で10:30頃だったのですがランチのスタートが11:00。12:00頃には里紗を迎えに行かないといけないし、11:00を過ぎると混むかもしれない。このまま降りてリフトで上がって来た頃には11:00を過ぎるかもしれないということで、そのままランチスタートの時間まで待つことにしました。一体、何をしにスキー場へ行ってることやら...
メニューは、
Aランチ:ホタテとカレイのムース(1,500円)
Bランチ:ランプ肉のステーキ(2,000円)
Cランチ:チーズフォンデュ(3,000円)
の3種類。いずれも前菜と、ポットパイもしくはクラムチャウダー、パン、ソフトドリンクがつきます。
チーズフォンデュはうちでもやるので、AランチとBランチを一つずつとポットパイ、クラムチャウダーを一つずつ注文しました。スキー場のレストラン、いわゆるゲレ食ってなんでも高いのですが、この内容で1,500円とか2,000円なら納得できます。後で分かったのですが、リゾートセンター内のレストラン「カウベル」だとカレーライスのセット(カレーとサラダとコーンスープとドリンクバー)で1,200円でしたので、それならこっちでランチの方が絶対良いと思います。チーズフォンデュは試していませんが、一人用のチーズフォンデュ用鍋とコンロを使う形で、二人以上で注文してもそれぞれで好きな様に楽しめるようです。
午前の部終了、午後はアルファキャビンで山頂へ
12時前にリゾートセンター前に降り、ママがレストランカウベルの席を確保、お父さんは里紗の帰り待ち。12時を過ぎて漸くと里紗が戻って来て午後のスタート時間を確認して、里紗はランチへ。カレーが食べたいというのでカレーセットにしました。やっぱりコンコのランチの方が良かった。ごめんよ里紗...
里紗に聞くと午後のスクールの前に一本一緒に滑りたいというので、ランチが終わると早速リフトへ。朝と同じ第3リフトに乗り向かって右側のコースを一本滑ってきました。一本滑った時点でちょうどいい時間になったので、里紗はスクールへ戻りました。
里紗たちがアルファキャビンに乗って山頂へ向かうのを見届けた後、お父さんとママは相変わらず第3リフトに乗って無難な初級者ゲレンデを一本滑っりましたが、第3リフトは遅いし寒いし他にしようということで、アルファキャビンに乗って山頂へ行き、やはり初級者コースを通って降りてくることにしました。
もちろんここには前にも来たことがあるのですが、やっぱり最初からここへ来ておけばよかったと後悔。他のスキーヤーをやり過ごすと雪の中独特の静けさがあり聞こえるのは自分のスキーの音だけ。とってもいい雰囲気の中で気持ちよく滑れました。
二日目もほぼ好天のまま終了
二日目夕食
不幸は二日目の深夜に
テレビでは二日目(6日)の夜から北海道のあちこちで警報が出始めトマムの方も雪と風が強くなってきました。その夜は、夕食後お風呂に入って普通に寝たのですが、深夜に停電発生!停電は数分後に復旧したのですが、状況を見ようとテレビをつけたけれど、テレビは砂嵐でどのチャンネルも映らない。そして、里紗が嘔吐をもよおし何度もトイレとベッドを往復しはじめました。
朝になり、館内放送によると電力は補助電力(おそらく自家発電と思われる)で供給されており、JRは運転見合わせ、スキー場も全面クローズという状況。ホテルの従業員も出勤出来ないためレストランのオープン時間も不明とのこと。こりゃ食料を買い込んでおいた方がいいかなと思いロビーの売店へ降りてみると、案の定売店は人でいっぱい。みんなカップラーメンやらお菓子やらを持ってレジに並んでいて列は店の外にまで伸びていた。実際、商品持ってレジに行かずにそのまま部屋へ帰っても分からないと思われる状況だったけれど、そこはやはり日本人そういう人はいなかったみたいです。海外ならレジになんか並ばずに完全に暴動/略奪ですよね。
とりあえず、カップはるさめとかお菓子を買い込んで部屋へ戻る。里紗は嘔吐と下痢を起こしていてかなり辛そうな状況が続きました。三日目(7日)の夜はぐっすり眠れた様なのですが、四日目(8日)の朝には朝食後にまた戻してしまうという状況でした。
帰路はお父さんとママの連携で確保
7日はJRが全く動かない状態だったのですが、夜になって復旧後石勝線で貨物列車の脱線があったためトマム〜新得の区間(下り方面)が不通に。この事故の影響で上りも正常ダイヤで動かず全て臨時ダイヤ。出発前に確保しておいた特急の指定席も全部パーになってしまいました。7日帰宅組も一部は延泊したこともあって8日の臨時列車には人が殺到することが予想された。そして電車の前に先ずバスがある。駅までのバスも大混雑するであろうことが予想された。里紗の体調が悪い事もあってなんとしてでも電車の座席を確保したい。
こんな状況なので、バスの出発時間よりも1時間半ほど早くお父さんが荷物を持ってロビーへ。駅行きバス待ちの列が既に出来ていたので、この列に並んだ。ロビーに里紗が座って休めるスペースがあることを確認してまだ部屋に居るママに降りて来てチェックアウトするように電話連絡。駅までは一回では輸送できないぐらいの人が居たのでピストン輸送になったのだが、なんとか二本目のバスには乗れた。
バスに乗った後、駅ではママに先行して貰って列車の乗車待ち順を確保してもらい、お父さんは里紗と荷物を持ってゆっくり行く事にした。駅につくとママがダッシュ、もちろん他の乗客もダッシュ。列車は既に駅に入っていて(トマムから下りが動いていないので折り返し運転と思われる)ママが座席を確保。なんとか南千歳までの1時間を座って行けることになって一安心。(^_^;この時点では、まだ席に余裕があったので、やはり二本目のバスに乗れたのは大きかったようだ。
で、座れたのはよかったけれど、発車してしばらくすると暑くなってきた。車内の暖房とシートからの熱に加えて満員の人、上着はもちろんシャツの袖をまくってもまだ暑い。隣の席では子どもをシャツ一枚にしているお母さんもいたぐらい。
そんなこんなで、南千歳に到着し千歳空港へ。幸い千歳空港周辺は雪が少なく飛行機も正常に飛んでいたので、こちらに苦労することはなかった。
最後の楽しみはやっぱり食べること
到着時、昼食は「味の時計台」でラーメンを食べた。ここのラーメンを気に入っているので帰りもラーメンかなと思っていたのですが、何しろ里紗が相変わらず気分が悪そうだったのと、当初予定よりも空港到着が遅れたため昼食を食べているとお土産を見る時間がなくなってしまうので、昼食はお弁当を買って機内で食べることにし、飛行機のチェックインを済ませた後まずはお土産もの探し、次にお弁当を買いにいった。お土産もじっくり選んでいる時間がなくてお父さんはとりあえず会社用の適当に選んで、ママと交代で里紗と一緒に居た。お弁当はいつも海鮮弁当を買うお店で買う。お父さんとママは「五色弁当」、里紗は「かにといくらのちらし寿司」をチョイス。
そうこうしているうちに出発の時間が近づいて来たので、搭乗口に向かう。搭乗口の脇では子ども向けのたまっごちデザインのマイレージカードの募集をやっていたのでここで記念写真を撮る。
飛行機に乗って水平飛行になり、シートベルトのサインが消えると早速お弁当タイム。お父さんとママの五色弁当は元々2,600円ぐらいのものを特価で2,000円ぐらいで売っていたものだったけれど、内容には大満足。特に「うに」が美味しかった。普段うにを美味しいと思うことはあまりないのだけれど、新鮮なうにだとこんなにも生臭さが無いのか!と、またそれが高級レストランじゃなくてお弁当で食べられることに驚いた。里紗も大好きないくらを食べながら幾分元気が出て来たようだった。
それでもやっぱりよかった北海道
飛行機を降りるころには里紗もすっかり元気になって、空港からのリムジンバスの中ではひっきりなしにしゃべっていた(^_^)。
今回、いろんなことがあったしトマムの様子もそれなりに変わっていたけれど、それでもやっぱり北海道にはまた行きたいと思う。冬に北海道に来るのだから雪のトラブルは覚悟しなければならないだろう、それぐらいのリスクを負ってもやっぱりまた行きたい。星野リゾートに変わったトマムは人不足のせいか合理化のせいなのか、リフト券売り場を限定してるとか、リゾートセンターのレストランの食事の営業時間が限定されているとかいった部分があったり、アイスビレッジの幻想的な雰囲気が失われているとか残念な部分もあるけれど、それで「じゃぁやめよう」と思うようなことはなかった。アイスビレッジの移設についてはおそらく隣接するスパハウスとの相乗効果を狙ったものだろうし、入場料無料にしたところも意図的なものを感じる。今回不便に感じた部分も今後は改良されてより良くなっていくだろうということを期待したい。
あと、里紗の体調不良と爆弾低気圧の襲来が同じ日で助かった...(^_^)。これが別の日だったら今回の旅行は最悪だっただろう。
加森観光と星野リゾートの間に何があった?
一つ疑問を感じる点がある、トマムの公式サイトである。
以前は、http://www.tomamu.co.jp/というURLで運営されていたのだけれど、星野リゾートになって新しくhttp://www.snowtomamu.jp/というURLに変わっている。しかも旧サイトを見るとさもトマム全て営業を終了したというようにも読める内容で、新サイトへのリンクも無い。普通ならドメインも移管するなり、新サイトへリンクするなりの措置があって当然と思うが、加森観光が意図的にトマムの存在を葬りさろうとしているようにも感じられる。加森観光と星野リゾートの間に何があったのか知らないが、利用者にとっていい感じがしない。リゾートは楽しみいくところなのだから、こういうところにも配慮が欲しかった。加森観光もリゾートを運営する会社なんだったらそういうところを汲み取って欲しかった。
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