クラウドからAIへ

つい最近、身近なところで話題になっていてその場で即買いしました。

タイトルだけ読むと意味が分からない本ですが、内容はすっきりさっぱりとAIの歴史と現状がよくわかります。その中で特にクラウドということにフォーカスされているわけではないと感じましたので、なぜこのタイトルなのかはよくわかりませんでしたが…。

でも、内容は整理されていて非常に分かりやすくまとまっていると思います。「ビッグデータ」と言われるものがどんなものなのかがおおよそ分かるような気がします。それでも掘り下げて行くと分からないところは多々有りますが。

例えば、学習システムがビッグデータを飲み込んで理解していくとはいえ、そのデータの個々の意味についてはやはり何らかの形での意味付けとか属性みたいなものが必要だと思うのですが、もしかして意味付けすらも自分で学習して類推するんだろうか?とかね。

AIとIAの対比も面白いんだけど、AIとIAは決して対立するものではないし、IAは人に負担を押し付けるものではないと思います。

例えば、レコメンドシステムではユーザーの傾向は類推出来ても、今(right now)を完全に言い当てることは難しいと思うので(将来的にはもしかしたら可能なのかもしれませんが)、ファセット検索みたいなユーザーインターフェースでユーザーが望むものを選びやすいように誘導してあげることも必要だと思います。

そういう意味では「Siri」みたいな対話形式の場合は、そういう提示の仕方が出来ないのでAIの精度がより要求されますね。

などと偉そうなことを言ってみますが細かいことはさっぱりわかりません。でも、興味深い分野であることは確かです、久しぶりにワクワクサクサク読める本でした。 🙂