往復書簡

映画とか小説tかのストーリーに没入したくなって、久しぶりに読みました。「往復書簡」って何かで聞いたことあるなぁと思っていたら映画「北のカナリヤたち」の原案になった作品でした。映画の方は観ていないのですが、ネットで調べた感じでは「往復書簡」に収録されている作品とはかなり違うようですが…

内容は、「十年後の卒業文集」「二十年後の宿題」「十五年後の補習」「一年後の連絡網」の4つの作品の短編集。文章はすべて手紙のやり取りだけで構成されているので「往復書簡」なのです。

例によって詳しい内容には触れませんが、すべての作品に共通しているのは友人同士の間に起こった事件にまつわる過去の出来事の真相が手紙のやり取りで明らかになっていくというもの。相変わらず登場人物が多いので難しくて段々追うのが難しくなって行きます。^_^;

全体的には湊かなえ作品らしい斬新さがなくて物足りない感じかな。逆に湊かなえ作品の特徴である重苦しい感じも薄いので読みやすいといえば読みやすいですが、全体としては物足りない…

ちなみに、今まで読んだ中では「Nのために」が一番好きです、これ以上の作品を読みたい!^_^