「白夜行」に引き続き読みました。明確に続編と作者が言っているわけではないものの、確かに内容からは続編っぽいなぁと思わせるものがあります。細かい描写をよく覚えていないので、ネットで検索してみたところ、「こことここが共通する」みたいなことを解説しているサイトがあって、改めて納得 ^^;

ストーリーとしては、「白夜行」の方が良いかなぁ。少なくとも「幻夜」だけ読むと設定に無理が感じられるので、もう少し明確に読者に接点が分かりやすいようにした方がいいかな。「白夜行」が多少感情移入出来たのにたいして、こっちはあんまり。

作品としては、「幻夜」の方が洗練されてる印象を受けました。描写の細かいし、それぞれの事件の相関関係の組み立てがいい。

なだけに、やっぱり続編ということを明確にして「白夜行」との共通点をはっきり浮き上がらせた方がいいような気もしました。もっとも、そこは読者に色々想像してもらって楽しんでもらう、という考え方もあって、作者はそっちを選んだんでしょうけれど。

しかし、ドロドロしすぎててちとしんどりストーリーでした。次は「重力ピエロ / 伊坂幸太郎」です。