友人に借りる機会があったのと、前に読んだ告白の作風が良かったので、読んでみました。
告白同様、色んな人の時間軸が登場して、それが重なり合って行く様子はとても複雑だけど、それが一つになって行く様子が作者の特徴なんだけどそれがより複雑になってる感じかな…

作品の登場人物がそれぞれ、”N”に対して思いを持っていて、それが繋がって最終的に一つの事件になる。作品の中で色んなNが出てくるのですが、最初は意識してなかったところにもNがありそれを見つけて行くのも楽しいかな。

ただ、とにかく複雑なのでいろんな関係とか覚えるのが大変…でも読み応えのある作品です。

最後の最後、犯人は明かされないまま終わる推理小説。本編の後に袋とじの正解のヒントみたいなのがありますが、ズバリの正解が載ってるわけではないので、分からなかった人には、消化不良みたいになるかもなぁ…

犯人を当てるんだけど、トリックを暴くとかそういうのではないので、そういうところに期待しているとやや期待はずれかも。ストーリーとは別に論理的に考えたらこれしかないって形で論理パズル的に犯人が導かれてしまうので…ストーリーそのものも、それほど引き込まれるような話でもないので、トリックを暴くとかそういう形がよかったなぁ…

突然ですが、年内いっぱい東京で勤務することになりました。9月28日に向こうにでて3日間過ごして30日の夜に戻ってきました。しばらくはホテル住まいですが、来週後半からはウィークリーマンション住まいになります。

東京勤務といっても単身赴任ではなくて、出張扱いなので基本週末は帰っても良い事になっています。なので東京は滞在は平日のみ。といっても折角の機会なので何度かは週末も東京で過ごしてみようと思っています。これだけまとまった期間を関西以外で過ごすのは全く初めてのことです。

とりあえず27日の夜に移動して3泊過ごしてきました、出張でも3泊以上したことがあるので、それ自体が初めてってわけではないのですが、それでもこれからこういう生活が続くのか〜と思うと、色々考えるところがあったし、気付かされることも色々とありました。

それが何か?ってのはさておいて、今までに気付かなかったことに気付いたり、色々新しいモノやコトに触れたり、することになると思うので、最近サボりがちだったblogもまた更新してみたいと思います。

里紗がホームステイで居なかった時もそれなりに寂しいとは思ったけれど、今回は自分が家を離れるので違う意味での寂しさがあります。東京に居れば、自分の食べたいものが食べられるし、仕事が終わればどこへ出かけるのも自由。何も不自由は感じないです。

でも、どこに居ても一人ということには変わりがなくて、孤独感ってのはどうやっても解決しようがありませんでした。元々人一倍孤独感を感じるタイプなので余計かも。

家に帰れば普通に家族が居るという安心感に包まれて暮らしていたんだということに初めて気付きましたよ。家族が居るからといって特別な話をするわけでもなく、時には喧嘩をすることもあるけれど、普通に一緒に居る99%の時間が自分の心の中を常に満たしてくれていたんだと思いました。

なんとなく、ざっくりした話ですが、今のところそんな感じです。